こんにちは。熊本市東区を拠点に熊本県・九州圏内で心理支援をしていますメンタルサポートKの池永です。今回は交流分析の考え方から人生脚本を取り上げてみました。人間関係の中で”また”と思う事象がよく起こるという方はぜひご一読を。
深夜2時。あなたはスマホで「職場 人間関係 疲れた」と検索している。
「また上司とぶつかってしまった…」
「また同僚と距離を置かれている気がする…」
「また自分だけ浮いている気がする…」
この“また”という言葉。職場も学校も、同じような人間関係の悩みを繰り返した経験、ありませんか?場所も相手も違うのに、なぜか同じようなトラブルに巻き込まれてしまう。偶然とは思えない頻度。もしかすると、自分に何か原因があるのかと、責めてしまうことも。
でも大丈夫。原因はあなたのせいではなく、心の中の「人生の台本」が動いているせいかもしれません。
人生脚本って何?どういうもの?
人生脚本とは、子どもの頃に無意識のうちに作った“生き方の台本”のことです。大人になっても、その台本に沿って反応してしまうことがあります。例えば、こんな主張が心の中に眠っていませんか?
– 「私は認められない人間だ」
無意識に評価されづらい行動をとってしまい、正当に評価されても「本当は違う」と受け取り拒否することがある。
– 「人は最終的に私を裏切る」
相手を試すような態度を取り、結果的に人間関係がギクシャクして「やっぱり裏切られた」と感じる。
– 「私は頑張らないと価値がない」
無理をして頑張りすぎて疲弊し、周囲から距離を置かれてしまう。
この脚本は“真実”ではありません。幼い頃のあなたが、そのときの環境で生き延びるために作った“仮の答え”にすぎません。
人生脚本ができるまでの流れ(4つのステップ)
1) 幼少期の決断(3〜7歳頃)
関係の中で「こうしないと生きていけない」と、子どもなりに決めます。例:「私はダメだから、完璧にやらなきゃ」と決める。
2) 反復(学童期〜思春期)
学校や友だち関係の中で、その決断を何度も確かめ、脚本を強化していきます。「ほら、やっぱり私はダメだった」と自分の現実を脚本に合わせて探してしまう。
3) 強化(青年期〜成人期初期)
就職や恋愛など大人の場で、脚本がさらに固くなります。「場所が変わっても同じことが起きる」という経験が、脚本を“絶対的なルール”へと変える。
4) 自動化(成人期以降)
今では脚本が自動的に動き、疑うことなく反応してしまいます。「自分はこういう人間だ」「世界はこういう場だ」と、当たり前のこととして受け取ってしまいます。
実践ワーク:自分のパターンを見つける
今のトラブルから抜け出す第一歩は、自分のパターンに気づくことです。紙とペンを用意して、次の質問に答えてみてください。
1) 最近つまずいた職場のトラブルを3つ書き出す(例:上司へ報告しづらい、場の輪に入れない、周りの期待に応えすぎて疲れる、等)
2) それらに共通する“らしさ”を探す(例:いつも最後に孤立する、過剰に頑張ろうとして自爆する)
3) その時、心の中でつぶやいた「決め台詞」を見つける(例:「やっぱり私は嫌われる」「どうせ誰も分かってくれない」)
この決め台詞こそ、あなたの人生脚本の核心です。

さらに深掘りしたいときは、こう自問してみてください。
「この感じは、子どもの頃にも感じたことがある?」
「その時、自分は何を決めた?」
幼い頃の記憶の中に、今の自分を縛っている初稿が眠っているはずです。
脚本を書き換える(破る)テクニック
これまでの決断は、当時のあなたが生き延びるための最善策でした。でも大人になった今、それに縛られる必要はありません。
今週から、小さな“脚本破り”を始めてみましょう。
– いつもの反応と少し違うことを選ぶ
例え「私は嫌われる」が脚本にあっても、恥ずかしさを少しだけ手放して「おはよう」と一言だけ挨拶してみる。
– 決め台詞の言い方を変える
「どうせダメだ」というときは「今回はタイミングかもしれない」と、声のトーンを変えて自分に語りかける。
– 例外の記録をつける
脚本は“いつもこうだ”と嘘をつきがちです。ときには感謝されたり、笑い合えたりした瞬間もあるはず。その“例外”をメモしておくと、脚本の力が弱まっていきます。
最後に伝えたいこと
今の悩みは、過去に書いた脚本の“結果”に過ぎません。でも、それは真実ではなく、あなたの解釈です。幼いあなたが守るために作った初稿(決断)を、今のあなたは新しく書き換えることができます。完璧を目指さなくて大丈夫。今日、自分のパターンに気づけたこと自体が大きな一歩です。未来は、これからのあなたの選択で、いくらでも変えていけます。
おひとりで変えていくことに難しさを感じる。そういった方はメンタルサポートKまでご連絡ください。あなたの伴走者のように支援していきます。








