こんにちは。熊本市東区を拠点に熊本県・九州圏内で心理支援をしていますメンタルサポートKの池永です。自分軸を育て本当の自由と幸せの獲得を目指す24週企画。今回は【第9週】これまで自分軸という自分自身の内面を扱ってきましたが、今回は「リーダーとしての対人関係」という実務的なテーマを取り上げてみました。
もう、怒鳴るのも諦めるのも疲れた…そんなあなたへ
「また同じミスを繰り返している……」
「何度言えば伝わるんだ……」
「もう、どう接すればいいのかわからない……」
部下指導に悩む夜、スマホで「部下 動かない」「部下 指導 疲れた」と検索してしまう。周りに相談しても「それがリーダーの仕事だから」と言われるだけ。そんな悩みを抱えていませんか?
あなたも、つい怒鳴ったり、無理に押さえつけたりしてしまうことがあるかもしれません。でも、本当は誰よりも真剣に部下のことを考えているのは、あなた自身なのではないでしょうか。
今日は、企業のメンタルヘルスケアなどでも職場の人間関係の悩みに寄り添ってきたメンタルサポートKの視点から、「なぜ部下は動かないのか」「どうすれば関係が変わるのか」を、心理的な見方で解き明かします。実は、あなたの接し方や対話のパターンが、部下の動きや反応を固定化させていることが多いのです。
なぜ「何度言っても」部下は動かないのか?
1. 人は「命令」では動かない——認められたい気持ちが欠乏すると生まれる反応
人には「自分が必要とされ、価値を認められたい」という強い欲求があります。十分に認められないと、無意識に「叱られること」や「注意を受けること」で自分の存在を確かめようとすることがあります。これを負の反応と呼ぶことがあります。
– 具体的に認める言葉をかけると、仕事への意味づけが深まる
– 否定的な言葉ばかりだと、防御的になったり、やる気を失ったりする
– 周囲の無関心や無視は、最も痛みを伴うストレスとなり、関係性を崩しやすい
あなたが部下に怒っているとき、部下は「叱られることで、ようやく自分を見てもらえている」と感じ、歪んだ安心感をつくってしまう可能性があります。これが長く続くと、部下は自分で考える力を失っていくかもしれません。
2. 「親から子へ」というやり取りが関係を固定化する
多くの場面で、上司が命じ、部下が従うというやり取りが習慣化します。いわゆる上下の役割が固定化されると、部下は自分の責任で考える機会を失い、主体的な行動が減っていきます。結果として、あなたの本当に伝えたいことが伝わらず、関係だけが悪化していくのです。
どうしたら関係は変わるのか? — 簡単に使える解決のコツ
1. 「大人同士の対話」に切り替える
大切なのは、命令や指示ではなく「問題をどう解決するかを一緒に考える仲間」として対話することです。
Before(上司→部下の命令型): 「なんでできないんだ!もっとしっかりやれ!」
After(対等な対話): 「今の報告書、改善できる点があると感じた。どうしてそうなったと思う?次はどうすれば良くなるかな?」
「なぜ」を責めるのではなく「事実は何か」を問う。命じるのではなく「どうするかを一緒に考える」ことで、部下は自分ごととして動きやすくなります。
2. 肯定的な言葉を“場の中で”与える3つの黄金ルール
部下のやる気を引き出し、負のスパイラルを断ち切るには、まず「できたこと」を認める言葉を増やすことです。
– 具体的に: 「昨日の会議での発言、視点が鋭くて助かったよ」
– タイムリーに: 後でまとめてではなく、その場で今の行動を称賛する
– 行動に焦点を当てる: 「この工夫、すごく良いね。次はこうしてみよう」
毎日少しずつ、この“適切な肯定”を続けると、部下の中にやる気の種が育ち、主体性が生まれ始めます。
ケーススタディ:3ヶ月で部下が変わった事例
相談者:営業課長 Mさん(38歳)
入社3年目の部下Aさんが同じミスを繰り返し、「どうせまたやるんだろう」と諦めていた事例。
1ヶ月目(ストロークの転換): ミスを叱るのをやめ、小さな行動を日々承認する
2ヶ月目(大人同士の対話): ミスが起きたとき、「何があった?」「次はどうする?」と事実に焦点を当てて本人に考えさせる
3ヶ月目(役割の提示): 「後輩の指導を任せたい」と新しい役割を提示
結果: 連絡漏れゼロ、Aさんから自主的な改善案が出るようになった
今日からできる3つのアクション
– 「できた」を見つけて声をかける
例:「昨日の会議で意見を言えたね」「この資料、見やすいよ」など、どんなに小さなことでもOK。まずは“できたこと”に目を向ける練習から。
– 「なんで?」を「何が?/どうして?」に言い換える
✕「なんで遅刻したんだ!」→ ○「どうして遅れてしまったの?(事実の確認)」
– 今日の自分の「心の状態」を振り返る
夜、メモやスマホで「今の自分はどの気持ちの状態だったか」を書き出してみる。自分の癖を知ることが変化の第一歩です。
そして、対応や指導に疲れていることに気づいたら、感情流しのワークも実践してください。
【第7週】職場のイライラ、もう悩まない!たった5分で心が楽になる感情流しワーク【実践ワーク付き】
最後に伝えたいこと
人は変えられない。でも、関係は変えられる。
あなたの言葉や対話の仕方を少し変えるだけで、部下の動きは変わり、職場の雰囲気も良くなります。リーダーであるあなたは孤独かもしれませんが、今日の一言が未来の関係を育てていきます。
ご自身が変わることに何かしらの壁や心地悪さを感じるのであれば、今回の24週企画の第0週~第8週を読み返してもらうのもいいと思います。変えたくないヒントがそこにあるかもしれません。
もし、一人で抱え込むのがつらくなったときは、専門家の力を借りることも選択肢の一つです。私たちは、あなたの心の重荷を軽くするお手伝いをします。
【第0週】朝礼暮改の困った上司で職場はカオス。あなたに合う対応法は?
○【講座・6回コース】今日から使えるコミュニケーション講座(大人編)
あなたの明日からの言葉が、部下の未来と、あなた自身の安らぎを変えていくことを心から応援しています。








