少しずつ「自分軸」を整え、変化の先にある「本当の自由と幸せ」の獲得を目指すブログ、今回が5週目となります。今回のタイトルは【上司が怖いのは「過去の傷」が今の相手に重なるせい?今を生きる力を取り戻すための読み解き】。こんにちは。メンタルサポートKの池永です。今回も実践ワークを書いています。できるだけ分かり易く書いているのでよかったらやってみてください。

なぜあの人だけが、こんなにも怖いのか。

「また上司に呼ばれた…」とメールの通知音が鳴るたび、心臓が早く打ち、頭が真っ白になる。周りの同僚は平静としているのに、自分だけが怖くなる。自分を責めたくなる気持ちも湧く。でも、それは「自分がおかしいのかもしれない」という単純な問題だけでは説明できないかもしれません。実は、その恐怖の奥には、過去の出来事で感じた痛みが今の相手に重なるよう心が動く部分があり、私たちはそれを“過去の経験を重ねてしまう感覚”として捉えることがあります。

ここでいう「重ねてしまう感覚」とは、過去に強く感じた感情や、かかわった人のとらえ方を、今の上司にそのまま引き寄せてしまうことです。今の上司が「怒っていそうだ」と感じる背後には、昔の誰かの影が潜んでいることがあるのです。

28歳の会社員Bさんは、こう話します。

「上司が少し声を荒げただけで、子どもの頃に戻ったような感覚になります。『自分はダメな人間だ』と感じてしまう。冷静に考えると、上司はそんなにひどいことを言っていないのに、この反応だけは強くて自分でも不思議です。」

もしあなたにも似た経験があるなら、それは心が自分を守ろうとしているサインです。急に落ち着こうと焦らず、まずは今感じている怖さの背景を探してみましょう。

心が過去の人を重ねてしまうしくみ

なぜ私たちは上司の存在に対して、過去の記憶を重ねやすいのでしょうか。

上司は教えたり評価したり、時には厳しく叱る場面もあります。そうした役割は、昔の「叱られた経験」を思い出させやすく、心の中の過去の声が現れてしまうきっかけになります。結果として、今の相手に対する反応が、過去の痛みや不安を強く呼び起こすのです。

今感じている感情と、心の奥にある感情

多くの場合、今の上司に対して感じる不安や緊張と、子どものころの痛みや寂しさといった心の奥に眠る感情が、同時に揺さぶられます。これが重なると、恐怖は本来より大きく感じられます。例えば、上司のちょっとした注意が、過去の傷と結びついて過剰反応になってしまうのです。

実践ワーク:「この人は誰に似ている?」のマッピング

自分の投影パターンに気づく第一歩として、手を動かして整理してみましょう。

ステップ1:怖い相手の特徴を書き出す

– 職場で「怖い」と感じる相手を思い浮かべ、次の点をノートに書き出す。

– 声のトーン(低い・鋭い・強いなど)

– 表情や普段の話し方

– 叱り方の特徴や、求め方のクセ

ステップ2:過去の人物と結びつける

– その特徴を、あなたの過去の記憶と結びつけていきます。

– 「この眉間のしわ、父が機嫌が悪いときの顔に似ている」

– 「この言い方、昔の部活の顧問みたいだ」

– 似ている要素がいくつも見つかったら、心の中の結びつきが強く働いているサインです。

ステップ3:感情の宛先を見極める

– 自分に問いかけてみてください。

– この激しい怖さは、今の上司だけに向いているのかな?

– 実は、過去の誰かに伝えたかった感情が、今ここに溢れているのかもしれない?

– 答えがすぐ出なくても大丈夫。気づくこと自体が大きな前進です。

心の切り替えを助ける「分離」の練習

投影に気づいたら、次は「今の自分」と「過去の記憶」を分けて見る練習です。

– 過去の人に語りかける

目を閉じて、過去の人にこう伝えます。

「その時は本当に怖かった。でも今の私は大人になった。今のあなたではなく、今の私を見て。」

声に出さなくても、心のなかでつぶやくだけで境界がはっきりします。

– 今の相手を新しい視点で見る

目を開き、上司を観察します。

「この人は父親じゃない。別の人間だ。」と心の中で唱えると、相手も一人の人間として見えやすくなり、怖さが和らいでいきます。

「この人も、締め切りに追われて不安なのかもしれない」といった思いやりの視点を持つと、距離が生まれ、対話が楽になることがあります。

まとめ:今のあなたを取り戻すために

怖さの正体は、あなたの弱さではなく、過去の傷が今の場面を通じて反応を引き起こしているだけです。自分の心の仕組みに気づき、背景を整理していくと、現実の対人関係に自分らしく関わる力が戻ってきます。

焦らず、一歩ずつで大丈夫。あなたの心は、少しずつ開いていくことができます。これは怖いことではなく、本来のあなたを取り戻すための温かなプロセスです。

今週のワーク

ノートに「怖い相手」と「過去の似た人」を書き出してみてください。そこに「似ているかも」という気づきがあれば、それだけで大きな一歩です。今日より少し楽になる自分を想像してみてください。あなたの心が、今日から少し軽くなりますように。